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元三大師みくじの解釈




   


   

おみくじの祖 元三大師

 
 角大師    豆大師



吉むすびニュース
おみくじの御託宣(文章)は難解なことが多いので、少しでも皆さん
のお役にたてればという気持ちで、今現在日本において最も使用され
ている、「元三大師みくじ」および元三大師についてご紹介します。
 ●概略
元三大師は912〜985に存在した天台宗の18代目の天台座主(天台宗で
の最高の位)です。 元三大師はこの延暦寺中興の祖と言われ、名前を
良源、または慈恵大師、角大師とも呼ばれ、そして亡くなった日が1
月3日であることから「元三大師」と言われています。よって元三大
師は、本人は今現在そのように呼ばれていることは、知らなかったの
です。また慈恵大師
の名は、やはり入滅後一条天皇より「慈恵」の諡
(おくりな)を賜りました
  ●功績 
沈滞期を迎えていた比叡山の基盤確立に手腕を発揮しました。特に南都
高僧と法論を行って論破したり、村上天皇の皇后の安産祈願を行いまし
た。そして堂を再建し、比叡山の伽藍の基礎を造りました。天禄元年(9
70年)には寺内の規律を定めた「二十六ヶ条起請」を公布し、僧兵の乱
暴を抑えることにも意を配りました。
 ●天台宗
元三大師の天台宗は、元来中国の天台大師智が開祖です。滋賀県の比
叡山延暦寺が総本山で、平安時代に中国に仏教を学びに行ったことで知
られる、伝教大師最澄が本格的に開きました。

  ●風貌
実は美形であったと言われ、岩崎陽子『王都妖奇譚』プリンセスコミッ
クスにもイケメンさが、描かれています。
しかしながら、良源が自ら鏡に映った顔を写したという異形の像(角大
師)を摺写し魔除けの護符とする風習も盛んで鎌倉時代には疫病退散の
ため不動明王との像を一万対摺るなどということも行われていました。
 ●角大師
角大師の風貌は非常に異形なものでありますが、当時疫病が流行ったお
り、元三大師の元に疫鬼が表れ、元三大師もこの疫病に罹らなくてはな
らないと言われました。小指を出したところたちまち、発熱し耐え難い
苦しみを覚えたのでした。しかし心を寂静に澄し、円融の三諦を観じて
、疫鬼は弾き出されました。そしてこの術を知らない衆生のものを気の
毒に思ったのです。そして弟子に全身の鏡を持ってこさせ、禅定に入る
とこの鬼の姿になったのです。そして弟子の明普阿闍梨がその姿を写し
取り、そして版木にしてお札に摺ってくれと言われたのです。このお札
を家に貼り、疫病も治まったという事だったのです。
(『元三大師』(山田恵諦猊下著)
を参考にしてあります)
  ●おみくじとのつながり
おみくじの漢詩自体は中国から来た、天竺霊籤(てんじくれいくじ)で
あり、日本に伝来したのは、室町時代初期と言われていますが平安時代
という説もあります。平安時代の場合、元三大師は、天竺霊籤を読んで
いるわけですが、一番有力なつながりの説は、江戸時代に天台僧「慈眼
大師」天海が尊敬している元三大師が夢に現れ、「観音菩薩に祈念して、
いただいた偈文が信州戸隠山明神にある。これは人々の困難を救う処方
箋である。これで衆生を利益せよ。」とお告げがあり、これが元三大師
みくじといわれる由縁です。
 この「元三大師みくじ」は今日本では、少しずつ形を変え様々なおみく
じとなり全国で引かれています。もちろんこれ以外にもたくさんおみく
じはありますが、まず一番ポピュラーな、「元三大師みくじ」を中村公
一氏の『一番大吉!おみくじのフォークロア』より、ひも解いてみまし
た。


   
    元三大師みくじ解釈
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