吉むすび
元三大師みくじ解釈 

十一番・大吉                

(漢詩)

有禄興家業 文華達帝都 雲中乗好箭 兼得貴人扶

 

(訳)

禄有りて家業興り 文華帝都に達す 雲中好箭(こうせん)に乗じ 兼ねて貴人の扶(たす)けを得ん                       
(大意)

財運盛んで、稼業も繁盛し、/才能も都まで聞こえている。/
その運の好さといったら、幸運の矢に乗って一直線に天空高く揚がったようだ。/その上、目上の引き立ても得られよう。

 

(みくじの解)

目上の引き立てもあり万事繁栄する形であるが、空高く揚がった矢はいつまでも落ちずにいられるはずはない。慎みが肝心である。

 

「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」