十二番・吉
(漢詩)
楊柳遇春時 残花発旧枝 重重雪霜裡 黄金色更輝
(訳)
楊柳春に遇うの時 残花旧枝に発(ひら)く 重々、雪霜の裡(うち) 黄金の色更に輝く
(大意)
枯れ柳も春となれば、/残花が古枝に開く。/ 残り積もった雪や霜の中に、/黄金色の菊花がさらに色深く輝いている。
(みくじの解)
枯れ柳が春に再び芽吹いたように、災厄も消え失せ、厳冬に凛々しく咲き誇る菊花のように、誉れ高い名をあげることができよう。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」