吉むすび
元三大師みくじ解釈 

十七番・凶                       

(漢詩)
怪異防憂悩 人宅見分離 惜花還値雨 杯酒惹閑非

                  

(訳) 
怪異憂悩を防げ 人宅分離を見る 花を惜しみ還って雨に値(あ)い 杯酒、閑非を惹く

                       

(大意)
物の怪はくよくよ思い悩むほどつけこんでくる。/そうしているうちに、家庭にも魔がさし、一家は分離してしまう。/
そうなってはならじと、いろいろやってみたが、悪いときには悪いことが重なるもので、せっかくの花も雨に散るような結果になってしまった。/ままよと酒を飲み始めたが、かえって心の鬱屈は増すばかりである。

 

(みくじの解)
家庭をまず第一に、その他のことはすべて控えよ。強いて行動を起こせば、
ことはますます悪化しよう。

 

「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」