吉むすび
元三大師みくじ解釈 

二十六番・凶                    

(漢詩)

将軍有異声 進兵万里程 争知臨敵処 道勝却虚名

             

(訳) 

将軍、異声有り 兵を万里の程に進む 争(いかで)か知らん、敵に臨むの処 勝を道(い)いて、却(かえ)って名を虚しゅうす

             

(大意)

将軍は名将との誉れが高い。/ 兵を率いて、はるばる遠征したが、/あにはからん、敵との闘い方をしらなかった。/「勝ち軍(いくさ)」と都の天子には奏上したが、偽りが知れてかえって名声を失墜させてしまった。

 

(みくじの解)

名声があっても、心がけが悪ければ何ごとも徒労に終わる。油断は大敵である。

 

「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」