三番・凶
(漢詩)
愁悩損忠良 青霄一?香 雖然防小過 閑慮覚時長
(訳)
愁悩忠良を損ず 青霄一?の香 然りと雖も小過を防げ 閑慮(かんりょ)時の長きを覚ゆ
(大意)
煩悩に心を乱しているとせっかくの真心もだいなしになってします。/そのような時、青空に向かって線香を一本焚いてもなんの役にも立たない/ しかし、とはいっても、自暴自棄に陥らず身辺の小さな過ちは防げ。/そしてじっと我慢して時を待つがよい
(みくじの解)
賢者も時に遇わず、志を失える形。何ごとをなしても効果なく、思い通りにゆかない。自棄(やけ)にならぬよう、がまんして時を待て。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」