三十四番・大吉
(漢詩)
臘木春将至 芳菲喜再新 鯤鯨興巨浪 挙鈎禄為真
(訳)
臘木(ろうぼく)春将(まさ)に至らんとし/芳菲(ほうひ)、喜び再び新たなり/鯤鯨(こんげい)巨浪を興し/鈎(つりばり)を挙ぐれば禄真(まこと)たり
(大意)
春の訪れと共に、冬木も芽吹き/芳しい花の香が、再び漂う季節となった。/鯤鯨が時を得て、淵の底から巨浪とともに姿をあらわし/鈎を挙げてみると、なんとその鯤鯨という大物がかかっているではないか。
(みくじの解)
古きを改め新しくことをはじめるなら、大成功疑いなしである。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」