吉むすび
元三大師みくじ解釈 

三十七番・末吉                   

(漢詩)

陰靉未能通 求名亦未逢 幸然須有変 一箭中双鴻

(訳) 

陰靉(いんあい)未だ通ずる能(あた)わず/名を求めて亦未だ逢わず/幸然須(すべから)らず変有るべし一箭双鴻(そうこう)に中(あた)る

(大意)

雲が暗く垂れこめ、日の光もまだ射さない。/名を揚げようとしてもこれもまたまだ運が開けない。/しかし、やがてひょっこり、幸運が舞い込んで、/一本の矢で二羽の鴻を射落とすような、意外な喜びに出会うであろう。

(みくじの解)

はじめ、ものごとは思い通り運ばないが、中頃より太陽も雲間より顔をのぞかせ、望外の幸せが舞いこんでこよう。 

「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」