三十八番・半吉
(漢詩)
月照天書静 雲生霧彩霞 久想離庭客 無事惹咨嗟
(訳)
月は照りて店書静かなり/雲は生じ、霧は霞を彩る/久しく想う、離庭の客/事無くして、咨嗟(しさ)を惹(ひ)く
(大意)
月が天空を静かに照らす、良夜である。/ところが、しだいに雲が出て濃霧が立ちこめ、月光が蔽われてきた。/そのような境遇になってみると、想われるのは遠方の親しい人々のことで、/しきりに嘆息(咨嗟)の出るこの頃である。
(みくじの解)
今まで不満もなかったのに、しだいに運が傾いてきた。時の運の不利なことを察して、万事慎重に行動せよ。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」