吉むすび
元三大師みくじ解釈 

四番・吉

(漢詩)

累有興雲志 君恩禄未封 若逢侯手印 好事始??

 

(訳)

累(しき)りに興雲の志有るも 君恩、禄して未だ封ぜず 若し侯の手印に逢わば 好事始めて?々たらん

 

(大意)

大事業を興そうと、しきりに逸り立つが、/主人から受ける待遇はまだ与えられていない。/

もし主人から保証のお墨付きを受けることができれば、/良きことが次々と速やかに起ころう

 

(みくじの解)

易の乾為天の卦の初爻に、「潜龍なり用うる勿れ」とあるように、このみくじも龍の淵に隠れて昇天の機会を待つ形である。立身出世の兆があるが、まだその機が熟していない。時を待つべし。

 

「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」