四十四番・吉
(漢詩)
盤中黒白子 一著要先機 天龍降甘沢 洗出旧根基
(訳)
盤中の黒白子(くろびゃくし)/一著(いっちょ)、機を先んずるを要す/天龍甘沢(かんたく)を降らし/旧根の基(き)を洗出せん
(大意)
基盤の上の黒石と、白石。/勝負は、一手(一著)ごとに先手を取って、相手の機先を制していかねばばらない/そうすれば天もまた、恵みの雨を降らして、/草木の旧い根方を洗い出すように、今までの汚れや澱(おり)も一掃され、新しい運命が拓けてくるであろう。
(みくじの解)
万事先手を取り、長い間そのままにしていた懸案の事項に、速やかに取り組めば吉。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」