四十八番・末吉
(漢詩)
見禄隔前渓 労心休更迷 一朝逢好渡 鸞鳳入雲飛
(訳)
禄を見るも前渓を隔つ/心を労して更に迷うを休(や)めよ/一朝、好渡に逢わば/鸞鳳、雲に入って飛ばん
(大意)
もうひと息で俸禄(鹿)に手が届きそうなのだが、間に渓川が流れているようなもので、獲れそうで獲れない。/だからといって、あれこれ心配する必要はない。/ひとたび渓川の向こう側への、好い渡し場が見つかれば、/禄(鹿)も獲得でき、鸞鳳という瑞祥の取りが天高く飛ぶような、大出世がかなうであろう。
(みくじの解)
はじめは何ごとも妨げが多いが、しだいに好転し、最後には大成功を収める。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」