五十三番・末吉
(漢詩)
有僣須惹訟 兼有事交加 門裏防人厄 災臨莫嘆嗟
(訳)
あやまち有りて須(すべから)く訟を惹くべし/兼ねて事の交加する有り/門裏、人厄(じんやく)を防げ/災臨んで嘆嗟する莫(なか)れ
(大意)
過ちをしでかし、訴訟沙汰のような事件を引き起こすであろう。/その上事情がもつれ絡み合って、やっかいなことになる。/家内に不心得者が出ないように、注意し、/いざ災いがやって来た時に、後悔することがないようにせよ。
(みくじの解)
常に苦労絶えず、心得違いにより訴訟沙汰あり。身を慎めば人の助けを得て、無事であろう。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」