五十四番・凶
(漢詩)
身同意不同 月蝕暗長空 綸雖常在手 魚水未相逢
(訳)
身同じかれど、意(こころ)同じからず/月蝕(げっしょく)、長空暗し/綸(つりいと)は常に手に在りと雖も/魚水未だ相逢わず
(大意)
身体はひとつであるが、心はあれこれ迷うことばかり。/まるで月蝕のように空は暗く、見通しがたたない。/釣り糸はいつも垂れているけれども、/まだ魚はかからぬ。
(みくじの解)
今はあれこれ迷っても、何ごとも思い通りにならない。あせらず、時節到来を待て。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」