五十七番・吉
(漢詩)
欲渡長江濶 波深未有儔 前津逢浪静 重整釣鼇鈎
(訳)
渡らんと欲せば、長江は濶(ひろ)く/波深くして未だ儔(とも)有らず/前津、浪の静かなるに逢わば/重ねて鼇(ごう)を釣るの鈎(つりばり)を整えん
(大意)
長江(大河)を渡ろうとしたが、河幅はとてつもなく広く、/波も高くて、一緒に渡ろうという連れも見つからない。/前方の渡し場の波が幸いに静まったなら、/すっぽんを釣る釣針の用意をしよう。
(みくじの解)
まだ時期が熟していない。あせらずに時節到来を待つべし。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」