五十九番・凶
(漢詩)
去住心無定 行蔵亦未寧 一輪清皎潔 却被黒雲瞑
(訳)
去住、心定め無く/行蔵、亦(また)未だ寧(やす)からず/一輪清く皎潔(こうけつ)/却(かえって)黒雲に瞑(くら)まさる
(大意)
何をすべきか、身の去就に決心がつかず、/出所身体もまたいまだ安定しない。/本来、澄み渡る月のように、清らかな心の持ち主なのだが、/かえって黒雲におおわれた月のように、光(良心)を発揮できない。
(みくじの解)
月の黒雲におおわれた形で、思うことかなわず、他人から無実の疑いをかけられたことがある。常に注意して、他人の誤解を防げ。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」