六十三番・凶
(漢詩)
何故生荊棘 佳人意漸疎 久困重輪下 黄金未出渠
(訳)
何故にか荊棘(けいきょく)を生ず/佳人(かじん)、意(こころ)漸く疎(うと)し/久しく重輪の下(もと)に困(くる)しむ/黄金、未だ渠(きょ)を出でず
(大意)
なぜか家内にとげとげしいいばらが生じて、/妻(佳人)と夫の仲がしっくりいかなくなってきた。/こんな、思い車輪の下敷きになったような困難の時期が長く続き、/財産も破綻して(渠(みぞ)に埋もれて)、まだ見つからない。
(みくじの解)
諸事障害多く、夫婦の不和など困難が絶えない。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」