六十四番・凶
(漢詩)
安居且慮危 情深主別離 風飄波浪急 鴛鴦各自飛
(訳)
安居、且(かつ)危きを慮れ/情深くして別離を主(つかさど)る/風飄(ふ)いて波浪急なり/鴛鴦(えんおう)各自飛ぶ
(大意)
安らかに暮らしていても、なおかつ危険があるものと思え。/愛情こまやかであっても、別離の悲しみが起こる。/激しい波風が起これば、/仲の良い鴛鴦(おしどり)も各自離れ離れに、飛び去って行かねばならない。
(みくじの解)
思いがけない災難によって、親しき者とも別れ離れる兆。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」