六十七番・凶
(漢詩)
枯木未生枝 独歩上雲岐 豈知身未穏 独自惹閑非
(訳)
枯木未だ枝を生ぜず/独歩、雲岐(うんき)に上る/豈(あに)知らんや、未だ身の穏やかならざるを/独り自ら閑非(かんぴ)を惹く
(大意)
冬枯れの木に、まだ春は来ないのに、/時期が来たとばかり思い込んで、独り大空へ昇ってしまった。/どうして、まだ身の不運は去っていないことに気づかぬのか。/独り鬱々と誤ちを悔やむことになろう。
(みくじの解)
心の迷いからさまざまな苦労をし、人にも迷惑をかける形。身の程を知り、よくよく慎むべし。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」