六十九番・凶
(漢詩)
明月暗雲漂 花紅一半枯 惹事傷心処 行舟莫遠図
(訳)
明月、暗雲漂い/花紅、一半枯る/事を惹きて心を傷(いたま)しむるの処/舟を行(や)るに遠図(えんと)する莫(なか)れ
(大意)
明月が漂よってきた黒雲に覆われ、/美しい花も風雨に半ば散らされてしまった。/このような不慮の災害を惹き起こして、心を傷めている折から、/この上舟を出して遠くに行くなどということは、思い止まるべきだ。
(みくじの解)
万事控え目に慎まぬと、思いがけない災難に会う。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」