七十二番・末吉
(漢詩)
戸内防重厄 花果見分枝 厳霜纔過後 方可始相宜
(訳)
戸内、重厄を防げ/花果、分枝を見る/厳霜 纔(わずか)に過ぎての後/方(まさ)に始めて相宜しかる可(べ)し
(大意)
家内に大きな災厄の起こるのを、注意して防げ。/花と実が、別々の枝に咲いているように、夫婦の仲がうまくいかない。/こうした厳しい霜枯れの時期がやっと過ぎてのち、/ようやく夫婦の仲は宜しくなるのであろう。
(みくじの解)
はじめのうちは凶だが、のちに吉。しかしはじめ悪しき時に身を謹まないと、身を亡ぼすことになろう。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」