七十七番・凶
(漢詩)
累滞未能蘇 求名莫遠図 登舟波浪急 咫尺隔天衡
(訳)
累滞(るいたい)未(いま)だ能く蘇(そ)せず/名を求めて遠図する莫(な)かれ/舟に登れば波浪急なり/咫尺(しせき)、天衡(てんく)を隔(へだ)つ
(大意)
長い間の滞りが、まだ解消しない。/これではならじとひと旗上げる気で、遠方へ出かけようなどという気を起こしてはならない。/舟に乗れば波は高く、出られないし、/無理に舟出すれば、目的地と違った場所へ吹き流されてしまう。
(みくじの解)
はじめの僅かな思い違いにより、大きな災いを引き起こすことがあり。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」