七十九番・吉
(漢詩)
残月未還光 樽前非語傷 戸中人有厄 祈福保青陽
(訳)
残月未だ光を還(かえ)さず/樽前、語傷に非ず/戸中、人(ひと)厄有り/福を祈りて青陽を保つ
(大意)
有明の月がまだ皎々と照って明るく、/酒席で口論したわけでもないのに、/家中に災厄が起こる。/神仏に福を祈れば、青陽(めでたい運気)が保たれよう。
(みくじの解)
年老いて若返るように、再び出世する兆とするが、宋版天竺霊籤では挿絵に割れた酒器を描き、この卦は破財をつかさどり、酒席で口舌の争いを引き起こす兆しとしている。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」