八十二番・凶
(漢詩)
火発応連天 新愁惹旧ケン 欲求千里外 要渡更無船
(訳)
火発して応に天に連なるべし/新愁、旧(きゅう)ケンを惹く/千里の外を求めんと欲せば/渡りを要(もと)めて更に舟無し
(大意)
猛火が発生して、その勢いは天に届かんばかりである。/そうした禍は、古いあやまちが原因となっているのだ。/遠方へ移って、この災難を逃れようと思っても、/生憎渡し場には一隻の船も無くまさに進退窮まれりである。
(みくじの解)
血気はやって無理をしてはいけない。じっと時節の到来を待つべし。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」