八十三番・凶
(漢詩)
挙歩出雲端 高枝未可攀 昻頭看皎月 猶在黒雲間
(訳)
歩を挙げて雲端に出ず/高枝未だ攀(お)るべからず/頭を昻(あ)げて皎月を見れば/猶(なお)黒雲の間に在り
(大意)
足を高々と挙げて、雲の端に出てみたが、/月中にある桂花の枝は、まだ手折ることができない/月は と見ると/なおまだ黒雲の間にあって、暗くぼんやりしている。
(みくじの解)
望みが高すぎて、実がそれに伴わない兆。不相応の望みを起こせば、災に逢う。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」