八十五番・大吉
(漢詩)
望用何愁晩 求名漸得寧 雲梯終有望 帰路入蓬瀛
(訳)
望用何ぞ晩(おそ)きを愁(うれ)えん/名を求めて、漸く寧(やす)きを得たり/雲梯終に望み有つて/帰路、蓬瀛(ほうえい)に入る
願い事の成就が晩いといって、何も心配する必要はない。/求めていたことも、漸くかなった。/雲の梯(かけはし)、つまり大きな出世の手掛りもできて、/天からの帰り路には、神仙の棲む仙境を訪ね当てて、不老不死の薬まで手に入れることができよう。
(みくじの解)
大器晩成。はじめの運の開けるが遅いが、のち大いに幸せとなる。ただし「満つれば欠く」の戒めを忘れてはならない。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」