八十六番・大吉
(漢詩)
花発応陽台 車行進宝財 執文朝帝殿 走馬听声雷
花発(ひら)きて陽台に応じ/車行きて宝財を進む/文を執(と)り、帝殿に朝し/馬を走(は)せ、声雷を听(き)く
(大意)
陽台に爛漫の花が応じて/財宝を満載した車もやって来る。/高官に任命された文書を帯びて参
内しようと、/馬を走らせれば、人々の称賛する声が雷のように響き渡る。
(みくじの解)
家門大吉の兆。ただし、この籤も第85首などと同様、あまりにも良過ぎて位負けのおそれがあり、万事内輪に慎まなくてはならない。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」