九十五番・吉
(漢詩)
志気勤修業 禄位未造逢 若聞金鶏語 乗船得便風
(訳)
志気勤めて業を修め/禄位未だ逢うに造(いた)らず/若し金鶏の語を聞かば/船に乗りて便風を得ん
(大意)
志を立て、修業に努めたが、/まだ禄も得ず、地位も無い。/もし天子のお召しの詔勅が下ったら(「金鶏」は十二支の酉とも考えられる)、/便風(順風)を得た船のように、順調に運が開けてゆくであろう。
(みくじの解)
おのれの修得した一芸を固く守って、時節を待てば、やがて名誉をあらわす時がやってこよう。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」