九十七番・凶
(漢詩)
霧罩重楼屋 佳人水上行 白雲帰去路 不見月波澄
(訳)
霧は重楼の屋を罩(こ)め/佳人水上を行く/白雲、帰去の路/月波の澄めるを見ず
(大意)
濃霧が楼屋を閉じ込めてしまい、/水上を行く佳き人も、目標を見失いがちである。/帰路も白雲に蔽われ、/澄んだ月影を見ることはできない。
(みくじの解)
濃霧に閉じ込められたように、物の綾目も分からず。万事思い通りにゆかない。謹慎して時節の移り変わりを待て。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」