九十八番・凶
(漢詩)
欲理新糸乱 閑愁足是非 只困羅網裡 相見幾人悲
(訳)
新糸の乱れを理(おさ)めんと欲せば/閑愁、是非足(おお)し/只羅網の裡(うち)に困(くる)しみ/相見て幾人か悲しむ
(大意)
新しく紡がれた糸のもつれを整えようと思うが、/もつれた糸のように閑(むす)ばれた愁を解くことも、同じように難しい。/羅網(あみ)にかかった魚か獣のように、もがき苦しむだけである。/同様の立場の人間が幾人いるであろうか。
(みくじの解)
網にかかった魚や獣のように、愁い悲しみが絶えない。神仏の加護を祈るべし。
「中村公一 『一番大吉!おみくじのフォークロア』大修館書店より」